ベクを引き取って丁度半年。
トリミングは今まで2回、ワン友の勧めで隣の市のトリミングサロン(ペットホテル併設)(以下「隣トリ」)に行きました。
でもちょっと遠いので不便。
そこで今回は近所のトリミングサロン(以下「近トリ」)に挑戦することにしてみました。
今までの「隣トリ」は個人でやっており、トリミング中はトリマーさん以外ニンゲンもワンコもいないという理想的な環境。
しかし今回の「近トリ」はペットショップ併設で多くのヒトやワンコが出入りしています。
きっとベクは吠えるはず
そうなると、ベクが吠えるのがとても心配。
いつも散歩中、ヒト、イヌ、ネコ、カラスなど片っ端から喧嘩を売って吠えまくるベク。
あそこに入ったら絶対に吠えまくるはず。
と思いながら、夫がベクを抱きかかえて入店すると…
なんとベクは全く吠えないではないですか
でも次なる主戦場の「トリミングルーム」は、ワンコ約10匹(お立ち台4匹、ケージ3匹、床に数匹)がウロウロし、ニンゲンも6人くらいいるという難関。
大きなガラス越しにベクを見守ります。
しかし、なんとそこに放り込まれても、ベクは全く吠えません
やった!ここまでは順調です。いいぞベク。
やがてベクさんもお立ち台に。
いよぉ!待ってました!日本一!
ガチガチに緊張
お立ち台でも、ベクはトリマーさんになすがままにされていました。
しかしその視線は大きなガラス越しに常に私たちに向けられ、ガチガチに緊張状態のよう。
ベク頑張ってます!偉い!
その健気な姿がたまらなく愛おしく思えました
シャンプートリミングコースは3時間ほどかかるということなので、我々はお店を出て買い物へ。
上手くいきそうでよかった。
トリミング失敗の通知が
と思ったのも束の間、1時間後に終了の電話がかかってきました。
え、なんで??
電話口で聞くと、顔や頭に触れると暴れるので、トリミングが出来ないとのこと。
なんとトリミング失敗でした
急いでペットショップに戻ると、哀れベクさんはケージの中でかごの鳥ならぬ、カゴのワンコになっていました。
シャンプー、バブルバス、肛門絞り、爪切りでトリミングは出来ずにお代は6,600円。
シャンプーは家でしたばかりなのに…
ベクさんの過去は
でもなぜ今回は暴れてしまったのでしょう?
お店のスタッフによると、深いトラウマがあるのが原因だろうとのこと。
今までの「隣トリ」はそれでもまだ安心出来る環境だったので、暴れないで済んだのかもしれません(トリマーさんの技量や相性もあるかと思いますが)
確かに少し前までベクの頭上に手を差し出すとビクッとして逃げ出していました。
引き取って3日目には、撫でようとして思い切り噛みつかれたこともありました。
今でも手を近づけるときは、ベクが驚かないように床の方から少しずつ上げてゆくようにしています。
前の飼い主のもとでどのように過ごしていたのかを知りたいのですが、前飼い主(高齢女性)は、ベクのことは話したがらないままに施設に入ってしまいました。
もしかしたら、頭を叩かれて育ったのかもしれません。
我々が出かけようとするとこの世の終わりのように悲痛な声で泣き叫ぶのも、過去に寂しい思いをしたのかも。
そう思うと、ますますベクのことが愛おしく思え、ベクが心から安心出来る環境を作ってあげようと思うのでした。
どれだけの期間かかるかわかりませんが、ベクがほんとに幸せになるよう、ニンゲンチームも楽しみながらやってゆきたいと思っています。