頭をブンブン振るのは犬外耳炎があるから??
ベクの不思議な行動のひとつに「頭をブンブン振る」という動作があります。
頭を左右に振り回して耳を頭に叩きつけ、それが終わるとお尻を数回振って最後に
「グフウ」
と唸ります。
かなりの勢いでやるので、毎回このエネルギーで電気を作ったりお湯をわかした出来ないかと思うくらいです。
よくやるのはこんな時。
- 散歩中(10分に1回以上)
- 頭や体をニンゲンに触られた後(ほぼ確実に)
- 興奮したとき(体も掻くことも)
逆に横になっているときやリラックスしているときはあまりやらないようです。
どこか痒いのでしょうか??
犬ドリル
犬ドリル写真を撮るにはいいけど、一体何でこんなにしょっちゅうブンブンするの、ベクさん?
外耳炎のせい?
調べてみると
「頭をよく振る」という症状により、病院でよく見られるものとしては「外耳炎」があります。
いぬのきもち
外耳炎は悪化して慢性化したり、痒みで頭を振りつづけることにより「耳血腫」などの問題に発展することも。
え!あの分厚い辞書の?
そりゃ「広辞苑」
自己完結の?
そりゃ「自作自演」
合成ゴムの素材の?
そりゃ「ブタジエン」
って何それ?
なるほど「外耳炎」で痒いのかもしれません。
ちなみに「耳血腫(じけっしゅ)」とは、耳たぶの血管が破壊されて内出血を起こし、血腫になったものだそうです。
ベクもあれだけ激しく頭を振って耳を頭に叩きつけているので、耳血腫になるかもしれません(もうなってるかも)。
外耳炎が悪化すると
もし外耳炎だとして、悪化したらどうなるのでしょうか?
外耳炎に気づかずに進行させてしまうと中耳炎・内耳炎に広がってしまい、鼓膜が破れたり全身麻酔をかけて切開手術をすることになってしまいます。
動物病院ナビ&獣医師相談
外耳炎に気づかずに進行させてしまうと中耳炎・内耳炎に広がってしまい、鼓膜が破れたり全身麻酔をかけて切開手術をすることになってしまいます。
Kirikan inu care time
これは大変!
中耳炎や内耳炎にならないようにちゃんと治療や予防をしないといけません。
ブタジエンなんて言っている余裕はありません。
外耳炎はよくある犬の病気らしい
「アトピー性皮膚炎」に続いて今度は「外耳炎」
でも実は犬の外耳炎はよくあるようです。
動物病院において外耳炎を診察する機会は極めて高く、特に梅雨〜夏にかけての高温多湿な時期には耳のトラブルを主訴に多数の動物が来院します。
どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科「アレルギーが原因で起こる犬の外耳炎について」
犬の病気の中でも、外耳炎はトップクラスの多さです。そのため、ほとんどの犬が一生のうちに何度か外耳炎になるといわれています。また、一度症状が治っても、しばらくすると再び症状が出てきてしまうことも少なくありません。
ビルバック
どんな犬がなるの?
ではどんな犬が外耳炎になりやすいのでしょう?
垂れ耳
垂れ耳の犬種(コッカー・スパニエル、レトリーバー、ダックスフンドなど)や、外耳道に毛が密に生えている犬種(テリア、プードルなど)がかかりやすいです。
価格.com 犬の外耳炎の症状・原因と治療法
このリストには入っていないけど、ベクは見事な垂れ耳。
これが可愛いのですが、通気性が悪くて蒸れてしまうのですね。
シュナウザーは生まれたときに耳やしっぽを切ってしまうことが少なくないそうです。
(ベクもしっぽは切ってありました)
実は耳を切るのは、こういう病気を予防するためなのですね。
ちなみに私もヤニ耳で時々耳の中(外耳道)が痒くなります。
そんな時に耳かきで掻くとチョー気持ちいいのですが、後で痛くなって大変です
ベクよ、君の気持ちはわかると思う。
アトピー性皮膚炎
そして、あのアトピー性皮膚炎も外耳炎の大きな原因のようです。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを抱えている場合、外耳炎が発症しやすくなります。(中略)
アトピーやアレルギーを持つわんちゃんは皮膚のバリア機能(防御力)が低下しているため、細菌や真菌の感染が起こりやすく、感染性の外耳炎を繰り返すことがあります。外耳炎になりやすい犬種の例
ガレン動物病院
アメリカン・コッカー・スパニエル、ラブラドール・レトリーバー、キャバリア・キング・C・スパニエル、シーズー、ミニチュアシュナウザー、フレンチブルドッグ、パグ など
慢性外耳炎の犬の75%が犬アトピー性皮膚炎を発症していたことが報告されています
どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科「アレルギーが原因で起こる犬の外耳炎について」
アトピー自体で痒くなるのでしょうか?
それだったらアポキルが効いて、痒みも治まるはずですが。
それともアトピーがあるから、細菌や真菌(カビ)が感染して外耳炎になって痒くなるのでしょうか?
アポキルの副作用
そしてなんと「アポキル」の副作用として「外耳炎」がありました
アポキルによって免疫力が下がり、外耳道に細菌や真菌(かび)が生えやすくなるようです(参考:アポキルを1年以上服用しているワンちゃんは注意が必要です。)
治療法は?
耳を清潔に
まずは耳を清潔にすること。
耳洗浄をしたり耳の中の毛を抜いたりするのがよいそうなので、次回の動物病院の診察で聞いてみようと思います。(外耳炎だった場合)
点耳薬
そして耳につける薬です。
外耳炎になると、炎症による痒みや痛みを鎮める点耳薬が処方されます。(中略)
ビルバック
犬用の点耳薬のほとんどはステロイド剤や抗生物質などが混ざった薬剤です。これによって痒みや腫れなどの炎症をしっかり抑えると共に、多くなりすぎた菌の数を減らします。
実は引き取り翌日に行った動物病院で「耳につけるように」と言われて薬をもらっていました。
しかしつけかたがわからず、今まで耳介(みみたぶ)に塗っていました
実際はどうやら
このように、耳の奥に入れて耳を揉んでさらに奥に入れるようです。
耳介から…次回から挑戦してみましょう。
アトピーを抑える
どうやらアポキルでアトピー症状を抑えれば、外耳炎や耳の痒みも予防出来る可能性もあるようです。
例えば、犬アトピー性皮膚炎であれば痒み止めの投薬、食物アレルギーであれば適切なドッグフードの選択など、そのコに合った適切な治療を行っておくことで外耳炎になりにくくすることは可能です。
ビルバック
生涯にわたる病気
このように治療法や予防法はありますが、外耳炎は根治は難しいとのこと。
アトピー性皮膚炎に起因する外耳炎を治療するにあたって、理解しておかなければならないことは
どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科「アレルギーが原因で起こる犬の外耳炎について」
「根治が難しく生涯にわたって継続加療が必要な疾患」
という考え方です。治療を行えば改善し、休止すれば再発することがほとんどです。
アトピーも外耳炎も一生ものの病気なのですね
でも悪化したら大変だし、
常に耳に痒かゆみや痛みがある状態は、犬にとっても大きなストレスです。
ビルバック
イライラして攻撃的になったり、塞ぎ込んだりといった性格的な変化が見られることもあります。
とあるように、ベクの幸せのためにもしっかり対策したいと思います。
単に興奮しているだけかも
でもこんなに穏やかにしている姿を見ると、実は外耳炎じゃなくて
これは、犬なりに自分の緊張を解している状態です。自分に対して「落ち着け」と呪文を掛けているような仕草なのです。自分の興奮を抑えて、気持ちの高ぶりを頭を振ることで抑えようとしているわけです。
うちの子
みたいに、単に興奮しているだけかもしれないし。
次回の動物病院の診察でいろいろ聞いてみましょう。
この記事から約1ヶ月後に定例の動物病院の診察に行って、外耳炎のことを聞いたところ
・炎症はない
・頭ブルブルは耳が痒いためだろう
・出来れば耳洗浄をした方がいい
ということでした。耳洗浄頑張りましょう。